とかく、今
連休ということもあり宿泊客が多い平山旅館。
従業員の方も大忙しです。
私も刺し盛の一部をやらせてもらうこととなりました。
刺身が一段落したら、まぁakkoはお客さんからのプレッシャーも
無くなるわけで、親父さんからの教えの時間です。
余った刺身で従業員の食事用寿司を握るといったものだと
超楽で流し仕事ってところです。
しかし今日は親父さんが天然鴨をドサリっとakkoの目の前に置いた。
先日散々横で鶏のさばきを教わったにもかかわらず、全くできなかった鶏だ。
「今日のはお客に出す鴨っちゃけんね。おやり。」とのこと。
四苦八苦しながら、骨に身をまたもやたくさん残していることに
悲しみを感じながら格闘していると、親父さんが戻ってきた。
「早ぅしい。あんたが終わらんと皆(従業員)の飯が遅うなる。」
その言葉にまたもや恐縮。
「すいません、片づけ自分一人でやるので皆さんお先に上がって下さい。」
プレッシャーから逃れたい余り言った。
そうしたら誰に気兼ねせず、ゆっくり丁寧に包丁使えるし。
自分が寝不足になるだけで、皆に迷惑はかからないもん。
んが、親父さん。
「そうはいかん。
あんたは客が目の前に居てもそう言うか?
『すいません、見られると、待たれると辛いけん
裏でやります。』」
「とかく、今、あんたはプレッシャーの中で頑張らないけん。
中学生が隠れて試験勉強して満点取るのとは訳が違う。
会社勤め辞めて、壱岐まで来て、何言うが。
今、ここで、人の前で、自分一人でやらねばいけない。」
そうだったよ…。
akkoはいつも競争が大嫌いで逃げてきたよ。
中学校のマラソン大会も三年連続仮病で休んだし。
その後の人生も自分のペースで、周りと競争することを 自分から放棄してたよ。
だから別に他人がいかに優秀でもお金持ちでも才能あっても
ねたむこともなく他人事として見てたよ。
そして努力を怠っていたよ。
でも実はいろんな事を放棄して逃げていて楽をしていただけだったんだよね。
akkoの受け入れ先の「壱岐もの屋」社長サッチンは
「絶対無理をしないこと。真面目に考えすぎないこと。
親父さんにも女将さんとも上手く距離を置いて付き合わないと
akkoちゃんが潰れてしまうから。
東京から田舎来て逆に合わなくて潰れる都会人けっこういるから。」といつも言うよ。
でもakkoは「心の癒しに、田舎に来たんじゃない。目的が合ってきた。
だから潰れないし貪欲になるんだ。」と訴えている。
とにかく従業員の方々のプレッシャーの中、何とか鶏をさばききった。
「終わったかね?」っと親父さん。
「はい、何とか。遅くなって済みません。」
「片づけまで終わって『終わりました』やけん!」
「は、はい!!(>_<)」と慌ててお片づけ。
「もうやりたくなかろ?」っと親父さんニヤリ。
「いえ、また絶対やらせて下さい。」
「はははっ。」
とまたいつもの最後のやりとり。
今日もこんなスポコンまがいな一日で終わるakkoなのでした。
日時: 2005年12月23日 17:42
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