島ぐらし郷土料理紀行

長崎の離島「壱岐」に郷土料理修行してきました。今は東京と島を行ったり来たりしつつ、東京の人に郷土料理を通して壱岐を知ってもらおうと活動中。 職人堅気な渋い親父さん、チャキチャキの女将さん、東京から島に嫁いだ若女将と、東京っ娘akk^o^の活き物語りです。毎日いろんな旨い物や人々との出会いと発見があります。

グルメお取寄せ - 壱岐もの屋

生涯二度とない体験「松阪牛オンパレード」!

今日は朝も早かったけど夜も極遅。
夜中の0時過ぎて帰宅。
晩飯も23:30過ぎ。

今日は夕方からサッチンの旦那さんの仕事、
(旦那さんはネットショッピングサイトデザイン製作会社をしています。)
HP写真撮影が深夜までありました。
お客さんは「長田屋」さんという松阪牛専門店のお店。
こちらは卸さんだそうでこのお値段で松阪牛が提供できるそうです!

すき焼き用 松阪牛ロース
特選 ¥15,000
上選 ¥12,000
推薦 ¥10,000

ステーキ用 松阪牛
特選テンダーロインステーキ ¥20,000
特選サーロインステーキ ¥20,000
特選ラムイチステーキ ¥15,000

じゃぶしゃぶ
特選 ¥15,000
上選 ¥12,000
推薦 ¥10,000

焼き肉
特選焼き ¥15,000
上選焼き ¥12,000
推薦焼き ¥10,000

これらすべて@商品画像A外観イメージB食事風景
撮影するってんだから気が遠くなります。

でも調理風景は実際に食べてる構図が必要になるので、
火を通した肉はすべて撮影者の口に入るわけで…!

akkoは上記の肉すべて体験する事となりました。
さすが天下の松阪牛だよ…。(>_<)
脂身も胃のもたれる、舌に残ることがなく驚きです。

松阪牛をこんな多種多様を食べる事ができるなんて
生涯に二度とない気がする…!
あー、贅沢だね!

2006年01月31日 | トラックバック (0)

鴨猟同行

今日は朝7時から親父さんの鴨猟同行!
猟なんてさっ、なんかサバイバルなイメージがあって
akkoは遭難したときのためにチョコレートだのアミノバイタルだの

ホッカイロ持参。
「そんなこと壱岐じゃ全く必要ない。」と親父サンにアホ扱いされたよ!

壱岐は長崎県だけあって道路の国。壱岐ですら大体において道路が
造られちゃってる。だから車で移動だよ。でも道路ができたお陰で
だいぶ鴨の数も減ったのだそうだよ。

鴨猟体験はとても興味深く、自分たちが食べるものがどのような
過程を経て口にはいるのかの最初の段階を知ることができ
勉強になりました。
それを知ることにより、より生き物の尊さと食べることの大切さが
理解できた気がします。
飽食時代の今、食べ物を粗末にしないことが=命を大切にすることだ
と感じます。

それにしてもハンターな親父サンは格好良かったよ。
もっと詳しくレポートしたいところですが、 ネット公開は色々な視点の
方がいらっしゃるようなので差し控えることとします。

2006年01月31日 | トラックバック (0)

撮影講習会

今日は日曜ですがサッチンの旦那さんのツテで東京の
写真電気工業(株)伊藤さんより写真撮影講習会が開催されました。

素人でも、デジカメ使っていかに料理や酒瓶を旨く撮るかの講習会です。
akkoがお店をするとなったらメニュー撮影やらを業者に頼んで高くつくより自分で容量えてやる方がよっぽど経済的だからとお声がけ頂きました。

先生の伊藤さんはTVや雑誌業界相手の照明会社なので理論的に効果的に物体を撮影するノウハウをもっていてとっても勉強になりました。

その料理や酒をお客さんにどう見せたいかのイメージで構図や光角度、演出脇役ものが決まってきます。その1つ1つを先生が見せてくれて、あとは銘々に撮影練習です。

えー、そんなにライト近づけるの?とか、ココにレフ版置くのかーとか新鮮な発見がありました。

料理をいかに美味しい印象で相手に伝えるかの難しさを感じました。
でもライトの当て具合であまりにも被写体のイメージが変わるのでカメラ小僧の魅力がよく分かりました!

写真はこの酒を、ほんのり上品に、女性向けにアピールする場合の撮影構図です。

サテンとか光沢ある布を下に敷きます。光を脇からなるたけ瓶に近づけます。ほんのりした光明具合だけれども瓶のラインと金色の酒色はしっかり出る模様。

akkoの素人腕でどれだけ伝わるかな???
20060129C.jpg20060129D.jpg

2006年01月29日 | トラックバック (0)

壱岐で唯一生息する動物

壱岐広しと言えども、この島に一匹しか居ない動物が居ます。
それが「馬」。
平山の飛翔君(♂)です。

え?壱岐は広くないって?
そりゃ人口33千人、総土面積13万haだけどさっ。
車で15分もあれば対岸に行けちゃうけどサッ。

実はakko、ダイエット開始したんです。
食ってる割りに、朝から晩まで立ちっぽなしなわりに、
カロリー使ってないからねー。

akkoの体力目標は、
平山旅館に向かう緩やかな上り坂を毎日Myチャリで登り切ること。
親父さんが使ってる長さ1.5m厚さ10cmの巨大まな板持ち上げられる様になること。

それを含め、せっかく馬が居るんだからと乗馬を開始することになりました。

今日は飛翔君と初顔合わせ。
乗馬経験ないし、馬は頭いいからすぐ素人なめるって聞いてたし
緊張な面持ちでご対面です

馬ってホント大きいのねー。
だから恐い!
よく後ろ足で蹴られて死ぬって話聞くけど、調教師の拓さんは
平気で飛翔君の後ろに回ってハグしてる。
akkoにはとてもできないねー!
でも飛翔君は温厚で人慣れしてました。

とはいえ、やはり素人とバレ舐められがちだったのだけど拓さんに
「今、舐められてますよ」って声をかけてもらって一々気張ります。

今日は取り敢えず手綱の使い方を教わりました。
馬に乗ってみると視界とか世界がガラリと変わるね!
とても良いよ!!
20060129A.jpg
何が良いって馬小屋が小高い丘にあるもんだから海が一望できるの!
これサイコー!
今日は特別に海岸線周遊コースも体験させていただきました。
ホント海辺を馬で歩くなんて最高だよ!
20060129B.jpg
あと4ヶ月で駆け足までできるように拓さんに鍛えてもらいます。
週2,3回1時間コースで行きます。

時代劇の殿様くらいまでに乗りこなしたいね!

2006年01月28日 | トラックバック (0)

壱岐にはアンコウもいるよ。

鮟鱇って言ったら茨城を思いついてしまうんですが
壱岐にも鮟鱇は上がるそうです。

今日は壱岐もの屋が終わって階段駆け下りて旅館厨房に行ったら
鮟鱇が吊られてました!
普段タワシや鱗取り器がかかっていたあの針金は、
実は本業は鮟鱇吊用だったのね〜。
20060129.jpg
「ばれたか」と親父サン笑ってた。
そんでもって鮟鱇解体ショーの始まりです。
いやしかし親父サンはどんな形相の魚でもさばいてしまうよ。

「ドコでこんな事覚えたんですか?」って尋ねたら
「魚なんて構造は皆同じ。考えれば解ること」だって。

鮟鱇は殆ど鍋で出しましたが、刺身で味見をいただきました。

親父サンは意地悪に忙しい最中
「コレ(何の刺身か)解るか?」って手の甲に身を乗せてきたよ。
今日はお客さんがたいそうあって、ヒラメや鯛や鰤らたくさんの魚さばいていた。
んで、鮟鱇は鍋にするもんと思ってたから、それが何なのか???だったの。
akko鮟鱇なんて食べたこと無かったからさ。

んで「シコシコして旨いです。幸せです。これヒラメですか?」
みたいな返答したら
「違う!そやない!」って親父サン怒ったまま、忙波に流されちゃったんだけど、後で聞いたら鮟鱇だと判明。
最初から「コレは鮟鱇だから食ってみろ。」って言ってくれれば
したらもっと理路整然に検分するのに!って文句たれたら
(akkoは親父サンにそこら辺は素直に文句言います。)
ふんっ、甘いやっちゃって顔してました。

肝はもちろん蒸してアンキモです。
皮は湯引きにしてポン酢でいただきます。
コラーゲンたっぷりでこれまた美味。

鮟鱇は捨てるところがないと言いますが、
それを厨房で見届けたakkoでした。

2006年01月28日 | トラックバック (0)

壱岐の究極の味噌汁!「アラカブとかじめ」

それは12月始め。
壱岐に来て間もなくの頃。
旅館厨房の仕事も終えた後、壱岐もの屋厨房に戻り荷造りをしていた。
勝本町朝市でたくさんお買い物をして、それを姉ちゃんに送る為だ。

そこに親父サン登場。
「こん時間に何しとっと?」

「あ、姉ちゃんに荷物送ろーと思いまして。」

すると親父サン、
akkoが手にしている「かじめ」を取り上げしばらく見たと思ったら

っふんと鼻を鳴らし「マズそ。」の一言だけ言って去っていくではないか!!


ヒクヒク.gif・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ダイナマイト.gifダイナマイト.gifダイナマイト.gif

こらー!ちょっと待て親父ぃー!
仕事終わりに家族へ荷造りするけなげなakkoを勝手に発見しておいて
「ふんっ、不味そう。」だけとは何ちゅうこったぃ!!


「お父さん、ちょっと待って下さい!
私のこのかじめがマズイって、それはどういうことですか?!」

その言葉に反応し親父サンが振り返る。
ふんっとまた鼻を鳴らし
「まず第一に今日は何日だ?」

「12/7です。」

「かじめの解禁日は12/20。
あんたが手に持っているそれは、恐らく2月辺りにとったものを冷凍したものだ
ろう。そしてそのかじめは先が閉じている。水で戻しても硬さが残るだろう。」

そういうことですか…。

かじめはなんと言っても「生」が最高だそうだ。
それを味噌汁に入れた瞬間、ふわぁ〜っと碧色が広がり、
その広がりと磯の香りが共演し、何とも言えない味わいになると言う。。。

ってな話をしている時の親父さんの顔!
かじめの味噌汁を想像して陶酔しちゃってるよ!
まるで自分も一緒に味噌汁に入っちまってるみたい(笑)

「味噌汁の具材はなんでも良か。ばってん、一番はアラカブだろう。」

壱岐の究極の味噌汁。
それが「アラカブとかじめの味噌汁」。

「まぁ、今度ワシがアラカブ釣った時食わせてやる。」

んで、昨日(1/27)仕掛けをしてきたと言っていた。
念願のアラカブ&カジキの味噌汁に近々ありつけるかな!!?ぐるーり.gif

2006年01月28日 | コメント (2) | トラックバック (0)

巨大アラ対決B

結局親父さんが帰ってきたのはakkoがアラを三枚おろし終えた時。
ちょうど時間を見計らったみたいだね。

アラのアラを叩いてくれました。
ホントに固い骨でナタでガンガンさばいてました。

「どーや、面白かったろー?」だって。

確かに面白かった…。
っつーか超まれにみる体験した。

でも!
とにかくさばいただけの感じで納得いけてないよー!
親父サンは楽しかっただろーけどさ!!

っつーことで今夜はアラ鍋。
奮闘したアラはまた絶品。

先刻まで小憎らしかったあのプルルン唇も鍋に変わると
愛情が湧いて美味である。
ちなみに尾はまたひれ酒にすべく乾かすことにした。
かなり濃厚な味が出るという。

しかしまぁ度肝抜かれた大きさだったよ。

無事にやり通すことができてなにより!

2006年01月27日 | コメント (2) | トラックバック (0)

巨大アラ対決A

このアラ。
超高級魚だけど顔はおマヌケなの。
目が飛び出てるしタラコ唇だしアゴなんて二重どころか四重アゴだよ!

通りかかる人々皆が
「キャー!akkoちゃんなにやっとっとー!
アラってこん恐ろしかねー!」って写真まで撮りよる人が出てくる始末。

ちなみに表皮は粘膜あり、歯もエラはかなり鋭く危険だ。
皮の固さとは裏腹に身がとにかく柔らかく繊細だ。

「へへーん、どーだい。おいらをバカにするなよー。高級なんだぜー。
やれるもんならやっちみー」ってバカにしてるような面だよ。
負けるもんかー! 炎.gif

でもとにかく骨が固い!!
エラも外れない!
エラだけでどれくらい格闘したろーか。

ってもがいてたら階段をトントン降りてくる音が。
親父さんだ。

親父サン「どーや、やっちょるかー?}

akko 「( ̄へ ̄)パンチの効いた冗談ありがとうございます。
やっちょりますがやり切れてません。」

そういうと親父さん ニヤニヤ。
んが助けに来てくれたのかと思ったら今回のアラ身の解析ばかりして包丁の入れ方教えてくれない。
エラが外れないこと訴えてるのに

親父サン「頭使え。迷い包丁せんで思 い切って引け。
んじゃ、歯医者行ってくる。」

って、また行っちまうかい!
海まで行ってきたんだからもうおとなしくココにいろー!

2006年01月27日 | トラックバック (0)

巨大アラ対決@

今日は鯛が1匹しかこなかったから余裕だな。
今夜は早くに仕事上がって温泉ゆっくり浸かろう♪
って思っていた午後。

親父さんがおもむろに壱岐もの屋厨房に現れる。
「夕方アラが届くけん、やっちょって。」だって。

んで夕方。
「アラ18kgお待ちどうでしたー。」って巨大な箱が届く。

18kgって…。
アラが3匹くらい入ってるのかな…。
と開けてみたら。

ドデーンって1匹!巨大アラ!!!

( ̄□ ̄;)………。
akko、今までだって10kgの鯛しかやったことありませんけど…。

不安にかられ、親父さんの携帯鳴らす。

akko 「あのー、アラ届いたんですけど…。
デカイの1匹なんですが。今どこにいらっしゃいます。」

親父サン「あー、今、海。」

akko 「…………。」

こんな時に釣りかい…。
ちっとやそっとじゃ帰ってこれないね…。

akko 「えっと、akkoにおろせって冗談じゃ…ないですか…ね…。」

親父サン「ワシは冗談はするばってんが嘘は言わん。やっちょき。」

akko 「あ、あの私アラ初めてなんですけどアドバイスを…!」

親父サン「軍手は両手。気張れ。以上。」

プチッ。ツー、ツー、ツー。

( ̄□ ̄;)そ、それだけかいな…。
あ、ちなみに軍手は日頃左手しかしてないの。
それを両手しろってこと。危ないから。

かくして体長120cm18kgのアラを、体長156cm45kgのakkoが挑みます!

2006年01月26日 | コメント (1) | トラックバック (0)

「旨い」の究極な表現は?

今日は嬉しいことがいっぱいあった♪
akko、ついに煮方に昇格!ばんざーぃ.gif
ってわけじゃないけどさっ。
akkoの大好物なモツ煮込みの指導を受けました。

この「モツ煮込み」旨すぎなの。
どう形容したら良いかって,色々考えてみた。
壱州弁の「超=てんで」じゃ表現しきれない。
とても、すごく、この上なく、極、スペシャル、ウルトラ、スーパー、ミラクル…。
でもどの表現もぬるい。
表現仕切れてなーい。

んで思いついた。
『夢に出てくる程、旨い』って言葉がピッタシ!!
ホント最初に食べた日から忘れられないんだよねー。
コレはどういうこったってね。
で、夢にうなされるの。解明されないから。

てな話を壱岐もの屋のおばちゃんにしたら笑われた。
「あんたはホント食べ物のことしか頭ないけん。」

akkoはよく壱州弁を聞き間違いしてしまう。
それもすべて食べ物関連に。

「店長(サッチン)は行かしたとー?」=「行ってしまいましたか?」を
「烏賊したの?(さばいたの?)」と勘違いして
「いいえ、(イカは)冷蔵庫に入れっぱなしです。」と答え
「店長を冷蔵庫にや?!」とおばちゃんに驚かれたことあり…。

それはともかく、モツ煮はイカしている。
だいたい箸が止まらない。麻薬の如し常習性あり。
恐ろしいね。

そんなモツ煮を教わりました。
煮は当然すぐそんなに上手にできるわけないわけで、でも基本を教わりました。
あとは鍛錬して自分流につかんでいくことだね!パンチ!.gif

2006年01月25日 | トラックバック (0)

壱岐流ポン酢

この時期やはり鍋が体が温まっていいですね。
平山旅館でもいろんな鍋をいただきます。
ひきとおし鍋もいいですが、フグ、鯛、アンコウ、アラ等々海鮮鍋が美味しいです。

そこで登場するのが「壱岐流ポン酢」です。

壱岐流っといいますか、親父さん流か。
親父さんのポン酢は醤油に橙を搾るだけのシンプルなものです。
橙のフレッシュ感と柔らかで尖ってない舌当たりがイイです。

自家製でミリンとかダシ割りしたりする店が殆どだけど、醤油と橙だけの方が澄んだ味わいになる気がします。

そして登場するのがノビル!
小口ネギではなくノビルの青葉を刻みます。
ニラほど癖がなく、小ネギより鮮烈!

ちなみにこれは今時期のノビルだから良いのだそうで、もう少しすると球根が大きくなってきて、そうなると今度は飲み助の酒の肴として球根を食べるそうです。

橙ポン酢に刻みノビルに紅葉おろしで鍋がグッと引き立ちます!
そして鍋を突く箸がとまりません♪
そしてakkoの体重増加も止まりません…ヒクヒク.gif

2006年01月24日 | トラックバック (0)

米粉のアップルケーキ

今日は郷土料理の平田先生宅にお邪魔して「米粉」を使った
アップルケーキを教わりました。
とても簡単で材料を混ぜ合わせるだけのケーキ。

甘さ控えめ、米粉なのでモッチリした食感。
今流行のマクロビオテックのお菓子。
っというか、マクロビオテック予行練習にピッタリなお菓子です☆

甘いもの余り食べないakko的には歓迎である。
逆に洋菓子大好きコッテコテのバター&砂糖&クリーム系の人
にはかなり物足りないかもしれません。

20060121.jpg

アップルケーキ21cm型
【材料】
米粉 1と1/2カップ
リンゴ 1個
卵 2個
ベーキングパウダー 小2
砂糖 カップ1/4
サラダ油 カップ1/4

※リンゴだけじゃないくバナナとかお好みの果物をお試しあれ!

【作り方】
@材料をよーっくかき混ぜてしっとりさせる。
Aリンゴを小さく刻んで加える。
Bオーブン180度で40分焼く。

2006年01月22日 | コメント (2) | トラックバック (0)

明日をつむぐ手V 〜私とおばちゃんの手と手〜

今日が丸谷おばちゃん最終日。
先の短いおじちゃんの介護のために退職されることに。

何となく静かな厨房だった。
とはいえ何度も冗談と笑いがあったりもした。
でもその冗談と笑いが何となくしらけ乾いていた。

末永おばちゃんも江坂さんも寂しさに気落ちしていた。
そして鶏のことを一手に丸谷おばちゃんが引き受けていたから
これからどうなるかの不安もあった。
何せ明るくムードメーカーの丸谷おばちゃんが明日から居なくなるのだ。
これからはおじちゃんとの時間を大切にして欲しいのは当然だ。

でもなんで?
って平山旅館の山の上にある縁結びの神様「熊野神社」に
恨みがましく訴えたりもした。

新年会、髪まで染めて楽しみにしていたよ。
慰安旅行も楽しみにしていたしね。
akkoチャンが東京に店出す時は出張して手伝いに行くけん。
て言ってくれてた。
仕事は絶対に辞めん。って言ってたしね。
日頃の行いの良いおばちゃんの、そのおじちゃんに何でって…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「また落ち着いたら働きにきてね。」とサッチンが挨拶に来た。
皆はまたいつか丸谷おばちゃんと一緒になれるといいね。

期間限定の修行が終わったら東京に戻る私はワガママにも
「akkoは寂しいな。」とポツリと言ってしまったよ。

すると。
「あんたは鶏を私から覚えたけん。それで良かろう。
皆がやりきらん鶏を1人やりよった。」と。

あぁ、そうだったよ。
最初親父さんに鶏をやるように言われ、旅館厨房の冷ややかな視線と親父さんの迫力ある指導に緊張して惨敗だった。
そしたら丸谷おばちゃんが「悔しかったんやね。一緒にやろうね。」ってakkoに手取り足取り教えてくれたんだ。
今では鶏を丸ごと一匹贈答品用におろせるようにはなったよ。
焼鳥屋もできるようになるかな。

「あんたが今度みんなに教えるんよ。それで良かったい。」


おばちゃんに会えなくなっても、おばちゃんから教えてもらった
鶏さばきを、私の手が覚えている。

東京で「そんなのドコで覚えたの?」って聞かれたら
akkoは「壱岐もの屋の丸谷さんです。」って答えるだろう。
そうしてまた誰かにその鶏さばきを伝えていく。

郷土料理もそう。
名もない人から人へ伝わっていく手。
それが今日から明日、未来へと続いていく。
明日をつむぐ手と手をakkoと丸谷おばちゃんは握ったのだね。

「それで良かったい。」とはそういうこと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

丸谷おばちゃんは今日も1人、キレイに後片付けをして帰っていった。

彼女は最後までプロの仕事人だった。

2006年01月21日 | トラックバック (0)

明日をつむぐ手U 〜暗雲〜

1/14。
壱岐もの屋新年会。
丸谷おばちゃんが欠席だという。

前の日に「新年会に見て♪髪の毛染めてみました♪」と
私達にお披露目してくれたあの黒髪は?

「お父さんが具合悪いって。」と末永おばちゃんが教えてくれた。
お酒好きのおじちゃんが酔っぱらって怪我でもしたのかな?と
その時は思っていた。

そして週が明けてのある日。
いつものように平山旅館厨房外で鯛をおろしていたところ
丸谷おばちゃんが上の壱岐もの屋から階段を駆け下りてきた。

「病院から連絡があったけん。帰るね。」とおばちゃん。

「あ、うん。あ、おばちゃん。
これおじちゃんが元気になるようお吸い物にしてあげて。」と
鯛のハラミのアラを包んで手渡した。
「気を遣わせて悪いね。ありがとう。」と言って去っていった。


夕方。

壱岐もの屋に電話がある。
おじさんは膵臓がよくないので博多に再検査入院が必要だと。

そのことを聞いた瞬間、皆は顔を曇らせた。
膵臓はとても小さくやっかいなのだそうだ。
壱岐もの屋社長サッチンも瞬時悟った顔をした。

もう丸谷おばちゃんは壱岐もの屋に勤め続けることは無理だろうと。

それが2日前のこと。

2006年01月21日 | トラックバック (0)

明日をつむぐ手T 〜大好きなおばちゃん〜

大好きな人との別れがある度に神様を恨むよ。
そんなことが何度もあると、人が一度に接することの
できる人数を神様によって制限されているのかもしれない。
とも思うよ。

「壱岐もの屋」の鶏のプロ丸谷おばちゃん。
akkoが大好きなおばちゃんの1人。

明るくて、一番の働き者で世話好き。
そして人当たりが良く処世術に長けている。

最初のころ旅館厨房に上手く馴染めなかったakkoに
いろいろアドバイスをくれた。

いつも一番遅くまで残って仕事を次の日に残さない。
厨房の最後の掃除もキチッとして帰る。
サッチンいわく、
「彼女程プロ意識を持った女性はそういない。」と。

「心配性だから(仕事)やり残すと眠れんとよー。」おばちゃんは笑う。

そんな丸谷おばちゃん、昔先生に「オタクの子は天才ですよ!」と
言われたことを信じて鶏屋に30年勤めて息子2人を自宅外通学で
大学だしている堅実派だ。

だから今度の壱岐もの屋慰安旅行も楽しみにしていた。
なにせ、働いてばかりで岡山より東に行ったことないけん。
akkoちゃん色々楽しもねー!って。
akkoが取り寄せた「はとバス」パンフレット何度も楽しみに眺めていた。


それなのに…。
おばちゃんが壱岐もの屋を去ることになろうとは。

夢にも思わなかったよ。

2006年01月21日 | トラックバック (0)

壱州豆腐はFカップ?!

壱岐と言えば『壱州豆腐』である。
一言で言うと「デカ過ぎ」。

それを初めて見た衝撃を表現するならば…。
多少品が無いけれど…。

「夏にFカップの女性と出くわした時」の衝撃に似ている。

ある人は「おわっ♪。うきうき.gif」っと、期待に胸躍るかもしれない。
またある人は「そんなにデカくなくたって…。じろーり….gif」とその大きさに恐れおののく。

約10cm四方角、重さ約1kgが一丁なんだから驚きだ。
木綿だからずっしりとくる。その重さに負けないくらいの濃厚な豆の味わい。
豆腐大好きッコのakko的には、この上なく上等だ!

今日は壱岐もの屋におろしている豆腐屋さんに仕事場見学させてもらうことにしました。朝5時起き!

初代の搾り機械そのまま使い、夫婦2人で営む昔ながらの手作り豆腐です。
豆乳へ「にがり」をその日の気候をみて少しずつ、少しずつ加え混ぜ
適度な寄せ豆腐にしていきます。
そして型に入れて年季の入った搾り器でギューっと、
ゆっくり圧力をかけていきます。
20060120b.jpg
あんなに寄せ状態でバラバラだったものがキレイに豆腐の型になるのだから
不思議なものです。
何度も機械を上げ、おばちゃんが手で豆腐を「ポヨンポヨン」と触わり
弾力を確かめていきます。一回に12丁、12kgの出来上がりです。
できたてが並ぶ様は、弾力性に富んだ壱州豆腐達がお客様に食べられるのを今か今かと待っているように見える。生き物みたい!

20060120a.jpg

こちらで寄せ豆腐と豆乳をご馳走になりました!あーん♪.gif

寄せ豆腐が一番旨いとおばちゃんは言います。
できたての寄せ豆腐を熱々ご飯にかけ、胡麻と醤油をかけてハフハフッと
いただくのが通なのだそうだ。
豆乳も市販のようなアクが全くなく、驚くほどまろやか&クリーミィ!!
無調整できたての豆乳って喉越しも優しいのだね。

この壱州豆腐で何かしらのメニュー開発をできたらと思うakkoなのでした。

2006年01月20日 | トラックバック (0)

人物相関図作りました♪

akkoを取り巻く壱岐の人々の相関図を作りました♪。
けっこう色んな人が出てくるのでわかりやすいようにと。

いやーTVドラマに負けてない個性的な人々勢揃いです…。
http://www.k4.dion.ne.jp/~iki/iki_soukanzu.html

2006年01月20日 | コメント (1) | トラックバック (0)

『スターどっきり丸秘報告』

突然だが2月に私の双子の姉が壱岐に遊びに来ることになった。
11分しか違わない一卵性の片割れの姉である。

日頃お世話になっている親父さんへのご恩返しに、
当然やらなければならないだろう。

「スターどっきり丸秘報告」級のドッキリ企画を。

くひひ…。
あの渋い親父さん、ビックリたまげて「何ちや!!」って旅館走り回らないかなー!
どんな仕掛けにすっかな!

しかし東京都内某有名女子大卒業後、日銀に勤め東大出の男性と結婚し
2児の母として幸せにやってる姉がどんだけイイ仕事してくれるかが問題だ。

まぁ、しかし今から楽しみだなぁ♪

2006年01月19日 | トラックバック (0)

つかめ!

今日はまた3〜10kg級の鯛5匹おろしたよ。
どーにもこうにもハラミが上手くおろせない。 骨に肉つけまくり。
鯛のハラミは絶品&稀少で東京の寿司屋や料亭に行ったら いくらとられるかわからんてのに。

そんなハラミをakkoの拙い包丁でおろすんだから
食い意地akkoとしては、自分の稚拙さを腹が立ってしょうがない。

1gたりとも骨に身をつけたくないと思うのだが、その食い意地が
空回りして鯛を無惨な切り身に変えてしまう元となっている。

今日は昼飯を旅館で食べた。

魚をおろしてる時は夢中で気が付かないが、 旅館に入り箸を握ろうとすると指が利かなくなっていることに 気づく。寒空の中、大きい鯛5匹と出刃で格闘した為手が疲れていたのだろう。
3度も箸を落としてしまった。

親父さんがついでくれた鰤大根を受け取る手から、またもや血が噴き出している。包丁でまた親指をやっちまってたらしい。
慌てて手を引っ込める。

仲居さんが「今夜の晩飯はakkoちゃんがおろしてくれた鯛のアラ鍋よー。
嬉しいわー。akkoちゃんあまり上手くならんとよー。」なんて言ってる。
もちろん旅館の人は単純に骨に身がより付いた鯛鍋を食べれるのが嬉しいだけなんだけど、akko本人はそう言われて悔しくてしょうがない。

利かなくなった手を机下でグーパーやって動くように慣らしながら
皆と適当に話を合わせていた。
その間、親父さんは何も言わない。

そして「鯛の頭やるけん、すぐ来い。」とakkoを連れ出した。

「また左手ケガやりよるね。絆創膏はり。」
と言って先に厨房外のおろし場へ行ってしまった。
鯛頭おろすところ見逃しちゃたまらんと慌てて外に出る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「悔しくて仕方なかろう?」と親父さんは言った。

「そん気持ちを持つことが大事たい。、
が、その悔しさを継続することはいかん。
それを消化させなければいけん。」と。

親父さんによると、人とは怠け者なので 悔しい気持ちを持ち続けるだけだと、その感情に慣れて妥協してしまうことが多いという。「もう、いいや。これくらいで。」みたいな。
もしくは変に他人に転換して、あらぬ八つ当たりをしたり恨みを持ったり。

そうならない為に、少しずつでも1つでも良いから
「なんで、ドコが、自分はいけなかったんだろうか」と常に考えることだそうだ。そして次は違う工夫をしていく。

他人にはその微々たる変化がわからなくても、自分自身で日々納得して「つかん」でいくことだ大事なのだと。

焦るな、こなす精神でやるな、つかんでいけ。

いつも親父さんが言う言葉である。

日々何かしらつかんでいきたい。

2006年01月19日 | コメント (2) | トラックバック (0)

迷惑な温泉客

なんでだろ。
どっこにでも居るよね。

「温泉にタオルを入れてる客」

脱衣所に『湯船にタオルを入れないで下さい。』って
書いてあっても必ず平気な顔して入れてる奴、居るよね。

どーいう腹ずもりなのか理解しがたいよ…。

ところがスットコドイ、今日は更に上をいく客が居た。

( ̄〜 ̄)あー、タオル湯船に入れやがってー。
って呆れていたが、よくよく見ると違う。
あの体を洗うナイロンのゴアゴアタオルだったんだよ!

(>_<)おぃおぃ!そりゃねーだろー。
そいつの使用目的はただ1つしかねーだろー!!

って恐怖を感じていたら、案の定湯船中で体ゴシゴシ。

( ̄□ ̄;) ………!!

勇気を持って注意しろって皆は言うよね…。
でもそれが温泉の中で5:1人だったとしたらどう?

スイマセン、akkoマケマシタ。
ナンジャクナ キヨワナ セイシンデ スイマセン。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

サッチン「それ、どんなおばちゃんだった?
地元の人とかだったらフロントで何気なく言うけん、
覚えてること言って!」

平山旅館社長サッチンより。

akko「あ…、えっと短めのグルグルパーマのおばちゃんだった。」

サッチン「それから?!」

akko「ちょっと猿人系だった。」

サッチン「あのねー、日本全国8割のおばちゃんが
パーマに猿人系なの!!
もっと、その人にしかない特徴は覚えてなーぃ??!」

akko「………。あ!」

サッチン「なん!?」

akko「オッパイの脇にイボがあった!」

サッチン&akko「………。」

サッチン「一日中湯船に浸かって客に万歳させろってか!!?」

ゴメン、サッチン。
akkoが小心者なばっかりに…。

社長サッチンのこまい悩みは尽きない。

皆さん、そんな客を見かけたらフロントにご一報下さい。
もしくは注意してね。

2006年01月18日 | トラックバック (0)

壱岐の郷土料理「白和え」

今日は壱岐もの屋のおばちゃん達に「白和え」教わろうと材料をそろえていた。
なのにおばちゃん、素っ気なく
「我が達は業務中やけん。あんたまず自分でやり。」

「気が付いたことがあったら言っちゃるけん。
付きっきりって訳にはいかんよ。世の中そう甘くはなかよ。」

( ̄3 ̄)ブー
っと思いつつまずは大根から切り出し。

「akkoちゃん、何ばしよっと?!」

「えー、野菜きるんでしょー?akkoの料理本にもこう書いてあるもんっ」
っと料理本を差し出す。

その料理本をしみじみ読んだ末永おばちゃんは、
「こん(この料理本は)ダメ。いかん。美味しゅうない。
野菜はこうっちゃ!」ってakkoの包丁を取り上げテキパキ。

くひひー。
引っかかったね、おばちゃん!
料理好きで姉御肌の末永おばちゃんがakkoを見て見ぬふりなんて
できるわけあらんめ!
他のおばちゃん達も仕事もそぞろにakkoの白和えをあーだ、こーだ。
そうすると各ご家庭のちょっとした工夫なども聞けたりなんかするわけで…。
美味しい美味しい「壱岐の白和え」ができあがりました!
細かい工夫処が知れて大満足!
2006018.jpg
あー、旨い!!!
akkoは白和えが大好き!
どんぶり一杯はいけるね!

この白和えは絶対自分のお店で出すんだー!

2006年01月18日 | コメント (1) | トラックバック (0)

サワラの塩辛!

今日は海が凪だそうで親父さんは海に1人出かけていった。
「海は何が起こるかわからんばってん、1人はいかん。」と
言われているのに親父さんはいつも1人だ。

そのことをakkoが文句言うと、
「ワシは好きなように生きるばってん。
いつ死んでも良かばってん。」

「( ̄へ ̄)残された家族の悲しみを考えてるの!?」
て言い返したら

「そん知らん。」だって。

もー。

そんな親父さん、今日はサワラを釣ってきたよ。

サワラは東京じゃ刺身で食べる習慣が殆どない。
っつーか、売ってないよね。
火を通したものしか食べれない。

サワラはとにかく身が柔らかく、扱いが難しいのだそうだ。
そしてイイモノの殆どが岡山へ持っていかれる。
岡山が全国サワラ刺し消費no.1で、イイモノはすべて岡山で降りる。

壱岐でも時々サワラ刺しが食べられる。
今日は新鮮そのもののサワラが食べれるわけである。

いつものように厨房外のおろし場でサワラおろしを見ていたら
親父さんが「美しく新鮮な肝じゃけん、コレを塩辛にして
家族にやり。絶品とよ。」と肝をいただいた。
サワラの刺身だけでも珍しいのに内臓の塩辛!
期待大!できあがりが楽しみだよ!!

2006年01月16日 | トラックバック (0)

黒い海

今日はちょっと悲しい話。

akkoは壱岐もの屋のおばちゃん達のお話しを聞くのが大好き。
袋詰め作業などの頭と神経を使わない時はおしゃべり満開。

特に漁師網元の末永おばちゃんのお話しは大好きなんだ。
いつもはお父さんとの喧嘩やおのろけ話ばかりなんだけど…。

3月末の3日間は壱岐の「磯解禁」。
普段禁漁区の磯がその三日間だけ開放されるのである。
ウニやトコブシやアワビが取り放題。
akkoは今からそれを心待ちにしている。

壱岐もの屋のおばちゃん達とも暇ができるとそのこと
を話題にしたがるよ。
漁師家元の末永おばちゃんが
「そうねぇ。今年はakkoちゃんがいるしオンチャン(お父さん)に
船を出してもらって良いとこ行こうかねぇ。」ってからakko大喜び。

でも解禁日はけっこうシケてて船を出せない時も多いんだとか。

「海はとても恐ろしい。それを漁師が一番よく知っちょるけんね。
今でも忘れられないことがあるっち。」
そうおばちゃんは語り始めたよ。

21でオンチャンと結婚したおばちゃん、
駆け落ち同然一文無しから暮らし始めたから
とにかく生活が苦しかったらしい。
シケも、多少のシケもその日は海に出ると判断したそうだよ。
舵取りはオンチャンより年いった人だったそうだけど、
沖は凄い波。
ついに、若手の船員が1人海に投げ出された。

その瞬間。

蒼い海が、真っ黒に変わるという。

そして高く青い空もたちまちの内にその海に呑まれ、
真っ黒に染まり暗黒の世界になるのだそうだよ。

そして海の慟哭は無音になるのだそうだよ。

「助けてくれー!」って若手船員の声だけはなぜか聞こえる。
もう波に呑まれて腕だけしか見えないのに。

当然ながら船にいるオンチャン達も自分が船に
へばりついているのがやっとな状態である。

空を飲み込んだ漆黒の海は、取り憑かれた死神の牙だけを
白くむき出しにする。
そして飢えたその牙で若手船員を呑み込んで去っていった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

沖では無線連絡を受けた家族が船が帰ってくるのを
ただただ待っていた。
おばちゃんもその1人。

陸に降り立った船員を、その若手船員さんのお母さんが
「うちの一雄をば(海から)持ってきなさったね!?」
「うちのはどこにおると!!」と
1人1人の襟ぐりつかんで聞き回る。

何も答えられないでいると、もう足腰も立たなくなり
涙流し過ぎて目も見えないであろう気が触れたような
お母さんが「一雄は船におると?!!」と這いずって
船に向かおうとする。

ただただ涙が止まらず
「海が凪ったら探しに行くけん。」と引きずり戻す。

結局その人は見つからなかったそうだ。

未だ玄界灘の一部になっている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「どうしてそんなことがあっても漁師を辞めんと?」
とakkoが尋ねる。

「そうねぇ、我が達は漁師じゃけん。
もう50年も海と生きとるけん。」

そう言って末永おばちゃんは寂しげに微笑む。
その微笑む顔にたくさんのシワが刻まれている。
それがおばちゃんと、オンチャンと海との歴史である。

そしてその微笑みは何故か広く優しげだ。

恐ろしい自然と優しい自然とが
おばちゃんの顔に入り交じっている。

2006年01月16日 | トラックバック (0)

サッチンの風邪対策

今日は仕事は休み。
でも物書きの仕事があって昨日今日と部屋に缶詰状態。

机と椅子ならいいんだけど、akkoの部屋はちゃぶ台の上に
PC広げての姿勢だから昨日から肩胛骨から肩にかけて痛みが
でてきてどうしようもないので、今日は朝と夜と2回平山の
温泉に浸かりました。

朝の凛とした空気を吸いながらチャリンコ走らせ、
誰もいない温泉に浸かるのは何とも爽快である。
そして夜は美しい星空を見ながら坂道をノーブレーキ、
ノンストップで駆け下りるのもまた気持ちいい。

ちなみに温泉は飲めもする。
風邪を引いたら普通風呂入らない方が良いと言うが、
ここでは温泉に浸かって温泉飲むのが治療法である。
それとakkoみたいな肩こりは、少々熱いけれど
源泉を肩に当てておくとだいぶ良くなる。

ところで今日母屋サッチン宅に行ったらサッチンが
居間で具合悪そうに伏していた。
疲れ溜まって風邪を引いたらしい。

そんなサッチンの治療法は…。

『女将の畑の野菜を土ごと食う』である。

平山旅館の畑は完全無農薬野菜なので土も食べれる。
そこにドレッシングを片手に畑に入り適当な野菜
を引っこ抜いて食うのである。
その姿は戦時中の畑泥棒さながらなんだけどね(笑)

そんなわけで今日はakkoがサッチンを車で畑まで連れて
行って野菜引っこ抜いてあげたよ。ムシャムシャ食ってた(笑)

自然の湯に浸かり自然の野菜を生で食らう。
まさに自然のまま生きる島、壱岐である。

2006年01月15日 | トラックバック (0)

新年会+利き酒会

昨日は「壱岐もの屋」の新年会でした。
社長のサッチンが奮発してくれて壱岐焼酎の利き酒会も 兼ねようってんで
たくさんの壱岐焼酎を買ってきてくれました!

下戸のサッチンを余所に飲み助達は大張り切りです♪
20060114.jpg

10種類くらい利いてみましたが、まぁ三杯目くらいから味利きなんていう考えも
忘れて皆で盛り上がっちゃうもんだね。
やはり利き酒はそれを目的とした会を別途やらないとねー。

20060114b.jpg

●猿川SOBA長期熟成 猿川伊豆酒蔵
●壱岐スーパーゴールド22度、33度 玄海酒蔵
●ROYAL IKI 40度 玄海酒蔵
●壱岐の華 秘伝「白」、「黄金」 壱岐の華酒蔵
●風 壱岐の華酒蔵
●壱岐づくし 25度 天の川酒蔵
●山桜25度 山の守酒蔵
●円円25度 伊豆酒蔵
●雪州 重家酒蔵

(「おーぃ、何の為に出費したんだー」By.サッチン)

やはりakkoはスーパーゴールドが呑みやすいです。
円円もまろやかで女性向きかなぁ。

2006年01月15日 | トラックバック (0)

必見です!

14日の今日!

akkoがお世話になっている平山旅館がテレビにでます!

東京テレビ20:14〜20:32。

是非みてみてね!

あの親父さんがでるかも???

2006年01月15日 | トラックバック (0)

方言ハプニング☆

東京じゃ「コショウ」って言ったら ラーメンに振る、あのコショウだよね。 ところがすっとこどい、 壱岐では「コショウ=唐辛子」のことなのだよ!

そんなこととはつゆ知らず。 akko、やっちゃいましたよ。

おばちゃんが塩辛の味付けしていて
「ちょっとコショウ足りんめー?
辛くなかろ?味利いてみぃ。」
というので味をみてみたけど全くコショウの風味がない。

壱岐ではコショウの風味を「辛い」と表現するんだー って勝手な解釈をしていたよ。

他のおばちゃんも
「辛らないねぇ。akkoちゃんコショウちぃと入れり。」

そもそもイカの塩辛にコショウなんて入れるか、普通?
って疑問もあったんだけど、それが壱岐もの屋の味なら
そんなもんかとコショウを入れたら…。

「あ"ぁー!!!akkoちゃん!何しよっと!?」

「?! え? コショウ入れろって言ったよね?」

「コショウゆーたらコレやろ!」

って唐辛子持ってきたよ。

んじゃ、あのラーメンに入れるコショウは何じゃい!?
って聞いたら。

「ありゃ洋コショウやろ。」

だって。

えー、そんなぁ…。

壱岐の方言はかなり東京と違う。
語尾だけの変化以外に色々あります。
分かりにくいので言うと、

「がらるる→怒られる」
「腹かく→怒る」
「面白ない→(状況・動作が)良くない」
「ぎょうらしい→騒がしい」
「太い→大きい」
「こまい→小さい」

ただ今壱岐方言集を作成中。
後日ご案内いたします☆

2006年01月13日 | トラックバック (0)

その物件、即買い

●家の前がコンビニ とマッサージ屋。
●徒歩1分に温泉スパハウス、テニスコート、ガソリンスタンドあり。

●表に警察署、農協、公民館、中学校、酒屋、バス停あり。
●歩いて3分で海に出れます。
●居酒屋は徒歩4分位に5軒くらいありです。
●郵便局は徒歩5分。
●温泉旅館は徒歩10分にあり入浴料\500です。

皆さんはこんな物件が不動産屋であったら「即、買い」ですかね?

実はakkoの下宿先が上記の物件です。

ただし、コンビニは夜21時まで。
ダイエー級のスーパーは車で15分、
バスは滅多に通りません♪

2006年01月11日 | トラックバック (0)

壱岐一ヶ月目。親父さんより

「お父さん、akkoは壱岐に来て一ヶ月が経ちました。」 そう言うと

「そうや.,,もう一ヶ月か。今日はこれをやり。」
と親父さんはトラフグの皮をakkoに渡した。

フグの剣引き(トゲ削ぎ)。

以前にも書いたが最も地道且つ根気のいる仕事である。
前回は1時間近くかけて剣を削いだが、今回は少しコツを掴んで
時間も短くなったかな。

「それで一杯やろう。」

そんなわけで今夜はakkoの反省会である。
この一ヶ月色んな方と出会い色々壱岐の味を見て楽しんだが、
今月からもっと郷土料理の勉強をする時間が欲しい。
今の昼:壱岐もの屋の手伝い、夜:旅館の厨房とやっていると
ただの手伝いだけで時間が過ぎていて、自分には時間が無く
(あと5ヶ月しかなく)正直焦っている旨を言った。

実際壱岐もの屋で商品の袋詰め作業の時間の割合も結構あり、
自分にとってその時間が惜しいのだった。
こんなことをあと5ヶ月やり続けたら何も修得することなく
東京に戻らなければならない不安に駆られていた。

「今のあんたに必要なもの。それはスピードだ。」
親父さんはこう切り出した。

「壱岐もの屋の袋詰めだって生業の大事な仕事の1つ。
それで時間がないと、勘違いするのではない。
袋詰め、魚鶏さばき。
同じことをやるのでも今の半分の時間でやれ。

そうしたら倍の時間ができる。
あと5ヶ月じゃなくあと10ヶ月の時間ができる
もっと魚も鶏もさばけるし、空いた時間で郷土料理を習うこと、
誰が文句言おうが。

今月サチ(サッチン)がまた大きな仕事をとってきた。
だから鯛も鴨もたくさんやる。
とにかく数をこなしてスピード。
あと5ヶ月、ちゃんとワシがやってやるけん。
そん心配するな。」

親父さんは今日のフグの剣引きの時間も密かに計っていた。
30分はかかっていたそうだ。
それを15分にだ。

サッチンに壱岐もの屋の仕事を減らしたいと言おうとしていた
傲慢な自分。目から鱗が落ちました。

そう、スピードだ。

今月の目標は今かかっている作業時間の半分にすること。
これだ。

2006年01月11日 | トラックバック (0)

イカ100杯

日はイカが100杯届いたよ。
これは壱岐もの屋の海鮮鍋に使う模様。
黙々とさばいていきます。

んで、内臓(こちらではイカ子という)が当然大量にでる。
そいつを塩茹でして酢味噌で食べたり煮付けたりが
飲み助のakkoには最高の肴である。

個人でイカを買ってはこうはいかん。
大量にイカ子を思う存分食べれる幸せ。
むふふ…♪あーん♪.gif

2006年01月09日 | トラックバック (0)

壱岐の伝統的法事 〜山里編〜

実は日曜はもう一軒法事の加勢に行った。
郷土料理の先生、平田先生のところ。
同じ壱岐でも網元の末永おばちゃんと
山に住んでいる平田先生とでは精進料理の内容が若干違う。

味付けも末永おばちゃんとこの町の方が甘め。
東京人には平田先生の料理の方が合うかもしれない。

宗派は同じ浄土宗だが料理の内容は少し違っていた。
20060108b.jpg
●のっぺい汁
●砂糖かき餅
●山菜おこわ
●天ぷら(しその実と菊の葉天、芋、海老、バナナ)
●煮豆
●栗きんとん
●ポテトサラダ
●オードブル7種
●ゴボウのキンピラ
●白和え
●イカの肝ボイル
●酢和え

のっぺい汁やシソの実と菊葉天ぷら、かき餅も伝統的な郷土料理である。

「のっぺい汁」は野菜を1cm角に細かく刻んで椎茸出汁に炊いて片栗でといた汁である。
冬は特に暖まる。
「シソの実と菊の葉天ぷら」味気ないけど精進料理の1つ。
ちなみに海老とバナナは精進じゃないけど、今風にやってるらしい。

「かき餅」はてんで(超)旨ッ!
餅を平べーったく伸ばして低温でじっくり揚げ、砂糖を振るシンプルなものなんだけど手が止まらない。
そればっかり囓ってたらとあるおばちゃんに「いつまで食べてるの!」って怒られた(笑)
甘いもの苦手なakkoですが、これだけはイケる。サイコー。

2006年01月08日 | トラックバック (0)

壱岐の伝統的法事 〜網元編〜

今日は日曜だってのに朝5時起き。!
(まぁ毎度休日なんてないんだけど)
壱岐もの屋の末永おばちゃんところの法事の加勢(手伝い)のため。

郷土料理の原点である法事の精進料理ができるまでを 一部始終見ておかないとね!
眠いなんて言ってられないよ!

末永おばちゃんは前日1時寝、朝4時起き。
やはり本家の主婦としては今日はかなり力が入るよ。

宗派は浄土宗。義母の七回忌。
7人ばかり加勢して御膳料理は以下の通り。
当然すべて手作りである。
20060108a.jpg

●刺し盛
●煮染め(昆布、筍、人参、厚揚げ、南瓜、里芋)
●巻き寿司(法事なのででんぶは桜を使わず緑でんぶで)
●稲荷(人参、ゴボウ、高野豆腐、椎茸)
●ぼた餅(こしあん、胡麻)
●お酢和え
●白和え(大根、人参、ひじき、白菜)
●きんぴらゴボウ(東京と違ってこまい!)
●揚げ物(海老フライ、唐揚げ、薩摩芋)
●もずく酢
●オードブル
●大角豆赤飯
●うどん

この中で郷土料理色が強いのは「ぼた餅」、「お酢和え」、
「白和え」、「うどん」である。

「ぼた餅」は末永おばちゃんの故郷「対馬流」。
こいつぁとっても変わっていたのでデビオ撮りました。
いかにも旨そうな物作りそうなおばちゃん方の手と
光沢と丸みのある美しいおはぎをご堪能ください☆


「お酢和え」は壱岐伝統的な郷土料理。
大根と人参と厚揚げの酢の物。
普段は魚(鰺)とかいれて華やかにしますが、精進なので厚揚げ豆腐だけ。
かなりサッパリしてていくらでも入ります。

そして〆は必ず椎茸ダシのうどん。
なんでだろ?

漁師網元末永おばちゃんは張り切って切り盛りしていました。
漁師独特の血筋なのでみなざっくばらんでオープンな方々でした。

法事的には「もくぎょ」ではなく太鼓をリズムカルに叩きながらお経読んだり
水祭りといって、米とご飯粒とを一緒に箸ですくって水の中に入った器に入れ
植物(菊の花)で三回かき回したあとお焼香する手順が独特でした。

2006年01月08日 | トラックバック (0)

ターキー物語

今日こそ早く部屋に帰るぞ。
パソコンして早く寝るぞ。
今夜は旅館の厨房は暇なのでお暇もらって帰ることに
気合いを入れていたakko。

温泉をいただきチャリンコにまたがった瞬間、

「akkoちゃん、晩ご飯はどーするね?」って 親父さんの声。

「!! あ、いや、サッチンにご馳走になります。」

「アラ鍋するけん、食べて行かんね。」

あー、そうするとまた酒呑んで長くなるし…。
楽しいけど机上のことできなくなるからな。
毎晩連ちゃんはキツイ。

「いやいや大丈夫です。」 って断って部屋に帰ったよ。
したらサッチンとこに電話がかかってきた。
「ターキー焼いとるけん、akkoちゃん呼び。」と。

ターキー。七面鳥。

その言葉にグッときてしまった。

なぜかって、そのターキーは親父さんが四男さんが
帰ってくるから食わせるんだって、
あいつの大好物だからってわざわざ〆た七面鳥だったことが
akkoにはピンときたからだ。

年末鶏さばきの練習している時に見たその丸々太ったターキーを
「これだけはakkoちゃんにやらされんよ。
息子が大好きなターキーじゃけん。息子が帰ってくるけん。」て
嬉しそうに親父さんが言ってた七面鳥なの。

なのに息子さんは年末帰ってこなくて、正月帰ってきたかと思ったら、
嫁さんと喧嘩して1/2、 お父さんの誕生日その日に帰っちゃったんだ。
だからそのターキーは食べられることなく冷凍庫に眠ったままなこと、
akkoは知ってたから。

息子さんに食べさせるんだって嬉しそうに言ってた
親父さんの顔を見たのはakkoだけ。
普段ぶっきらぼうな親父さんの、
その顔を思い出したら行かずにはいられないよ。

「あははは。だったら行けばー。
声かけてもらえるうちが華よ。
私もう久しく声かけられんくなったもんねー。」
と笑うサッチン。

んで、やはり今夜も親父さんと晩酌。
「お父さん、美味しいね。」って言ったら

「ん、ターキーは何とも言えん味があるけんね。」
今日はちょっと寂しそうな親父さんだよ。
本当はakkoじゃなく息子さんに美味しいって言ってもらいたかったのにね。

親の心、子不知。
ちょっと胸の痛む、切ない思いをターキーと共に味わうakkoなのでした。

2006年01月07日 | トラックバック (0)

初の慰安旅行! んが、行き先は東京

ネットショップ「壱岐もの屋」社長サッチンから新年のご挨拶が
先日ありました。

「今年は皆頑張ってるし、初の慰安旅行考えてます。
台湾か韓国で!」

なんていうからakko大喜び☆わぁーい.gif

でもその話題を厨房でしてもおばちゃん達は乗り切らない様子。
「行く言うなら行くばってん」くらいの反応。

よくよく聞いてみると食べ物も言葉も合わない外国に行くことに魅力を感じていない模様。

慰安旅行なんだからおばちゃん達に愉しんでもらわないと意味がないよ。
そんなこんなでさり気なく、リサーチした結果、おばちゃん達は東京の定番、はとバス観光旅行に行きたいことが判明!東京には結婚式とかの行事では行ったことあるものの観光はしたことないんだって。

いつも頑張ってるおばちゃん達が愉しんでくれたらいいよね。
「でもakkoチャン東京じゃ退屈じゃろ?」って東京住まいのakkoに気を遣って言ってくれる。

そんなことは良いから。
おばちゃん達が愉しめる企画するよ!
ザ・東京。
ってことになりakkoが幹事を務めることになりました。
皆に愉しんでもらえる企画考えるぞー!

2006年01月05日 | トラックバック (0)

鯛 鯛 鯛」!

昨日は8kg級の天然真鯛が3匹も壱岐もの屋に届きました。
すべて壱岐もの屋人気商品『島茶漬け』用の鯛です。
まずは3枚におろします。

先日長崎親戚の豪快な鯛おろしを見て以来ショックを受けて混乱してしまっていたakkoは、
もう一度親父さんの正しいさばきを見て復習しなおしです。

魚屋さんがするようなビニールのエプロンをして、旅館厨房外のおろし場へ。
長崎の親戚宅2人がかりで出刃と木槌で奮闘していた鯛も、
親父さんにかかると出刃一本、ささーっと三枚に。
鯛は骨がとにかく硬いし太い。
でもちゃんと関節や包丁の入れ所があって、akkoでも出刃1つでおろせる模様。

「迷い包丁はいかんよ。大胆にやりなさい。
包丁は正直じゃけ、あんたの気持ちが表れるけん。」

8kg、体長80cm級の真鯛を2匹おろせてだいぶ鯛不安から解放されました♪

特に3匹目の鯛はあまりに美しくて2人で惚れ惚れ見てたよ。
桜色にキラキラ輝いていてよく脂がのっている。

「美しかねー。見てみぃ。
天然ものはこん(このように)ひれが長ごうなっとる。
して尾の付け根がこげん太か。
あんたも東京で買う時はこん鯛を選ばんと。」
20050105a.jpg

「ホントに美しい以外言葉ありませんねー。
この鯛がもし人間だったら即ナンパですねー。」

(^o^)(^o^)はははっ

っと、油断してたら鯛の背びれに人差し指をグッサリ!
「痛てー!!」

寿司学校のスシケン先生にも鯛の背びれに注意って言われてたのに…。(ToT)
5cmはある背びれでグッサリ。

親父さんニヤリとして
「あと数回は刺されてみぃ。」だって。
ひどいね!(笑)

「したら懲りて意識せんでも気を付けるようになる。」とのこと。
「ばってん、鯛の背びれは毒があるわけじゃなかが
痺れて痛みがでるけん、刺さって痛くても指ばしぼって
たくさん血をだすように。」

そう言われたからじゃないが鯛がとにかく大きくて重くてやはり数回刺してしまいました。
今日はやはり少々指が効きません。

三枚におろし、適度なサク取りした鯛は氷水でサッと洗います。
この外での作業に手は凍てつくような寒さ!
っつーか、凍てついた。
指が痺れてきて逆に熱を帯びたような感覚。
水道水が温水に感じる!

後は壱岐もの屋の厨房に戻って茶漬け様に細かく引いていきます。

akkoのトゲ刺し悲鳴を何度か聞いた旅館厨房のおばちゃんに
「akkoちゃんはなして(何で)そんな寒いことまでやりよる?
みんなやりたがらんよ。」って言われた。

なんで?
修行だからか?

んにゃ。そこに旨いもんがある限り
akkoの食い意地は止まるところを知らない。
何せ前世は大食漢の胃袋だったけん。
食材に触りたい欲求が納まらないのね。

2006年01月05日 | トラックバック (0)

壱岐の新年会

今日は漁師家元末永おばちゃんから新年会のお誘いを
いただいていたので遊びに行ってみました。
せっかくの正月、一家でゆっくりしたいのではと心配したけど
「なん。我が娘しか来とらんばってん」というので遠慮なく。

いつも「旦那さん大好き!」な末永おばちゃんが自慢する
旦那さんを見てみたい♪っていうミーハー心が強くてお邪魔しました。

行ってみたら何と一族皆の新年会でした(^、^;)
一人一人紹介してもらったよ。
ご自慢の旦那様はさすが漁師さんだけあって厳しく渋い顔をしていました。
でも「遠慮せんで飲みぃ」って何度もakkoにお酌してくれる気さくなじいちゃん
でした。
20060102c.jpg

末永のおばちゃんと旦那さんは、今で言う「駆け落ち婚」だったそうで♪
無一文から2人の生活を築き上げたのだそうだよ。
今は長男さんと二世帯住宅の立派な家を建てて幸せそうだよ。
苦労した分旦那さんを大切にしたいし、一晩だって離れて寝たことないとよ。
っていつも自慢するよ。素敵なご夫婦です☆
20060102b.jpg

あ、それで壱岐の正月新年会料理。

とにかく豪華だわよー!!
たくさんあり過ぎて全部は覚えてないけど覚えてるのを挙げると、

●刺し盛
(種類たくさんあり過ぎて覚えてないけど鰤とか赤イカとかメチャウマだった)
●寿司盛(アワビとかサザエとかもあったよ。やっぱウニも旨かったよ)
●ナマコ橙酢
●茶碗蒸し
●煮染め(里芋、人参、椎茸、筍、蓮根、蒟蒻)
●黒豆
●栗きんとん
●車エビの甘煮
●ポテトサラダ(何気にここらのも旨かったりする)
●オードブル(厚焼き卵、焼き鳥、唐揚げ、
ウインナー、うずら豆、田作り、昆布巻き)
●フルーツポンチ(白玉とかも入っていて豪華なポンチ)
●プリン、

刺し盛と寿司以外全部お手製なんだよ!
すごいことだね…。

特徴的なのはナマコと茶碗蒸し。
ナマコは大根おろしに橙酢、ユズの千切りが入っていて
東京で食べるよりずっとマイルドな味わいです。
やはり三杯酢より橙酢のが美味だよ。
あと壱岐では晴れの日には茶碗蒸しが出るそうだよ。

食べ物とビールで腹いっぱい!あーん♪.gif

っと、そこへサッチンから電話が…。
「もう義父の誕生日会始まってるよー。
akkoりん、お呼びかかったよー。」

おっと、今日1/2は親父さんの誕生日。
今夜は飲み会のハシゴなんだった。

2006年01月02日 | トラックバック (0)

包丁物語

前章で包丁の話に触れました。
akkoは東京から自前の柳と出刃を持参して修行にきている。

平山旅館の親父さんはフグひき包丁かと言わんばかりの
良く切れる、良く研いだ柳包丁を使っているので
akkoもその包丁を使いたくなるのだが、なるべく自分の包丁を
使いなさいと親父さんはいう。

よく使い可愛がり料理の歴史を刻むようにと。

最初の時、akkoが自分の包丁を研いでいると親父さんは
それを取り上げて油性マジックでakkoの柳をグチャグチャっと真っ黒にした。

「ギャー!akkoの名刀『有次』に!!泣.gif」って悲鳴あげたら親父さんがニヤリ。

「これで研いでみぃ。自分の悪か癖わかると。」

そんなことで今はだいたい自分の研ぎ癖を意識して研いでいる。
akkoの包丁も早く使い込まれた粋な包丁にならないかなぁ♪

ちなみに壱岐もの屋の魚のプロ、末永おばちゃんも
my包丁を持参している。

毎日大好きなダーリンが研いでくれるのだそうである。
漁師家元のカックイイじぃちゃんがおばちゃんの為に
研いでくれるんだって。

いくつになってもおばちゃんはじぃちゃんのことが大好き。
そしてその包丁を毎日使っているよ。
素敵なことだね。

包丁に歴史あり、だね。

2006年01月02日 | トラックバック (0)

鯛に愛の手を

年末年始は休みをいただいて長崎の親戚宅で年越しをした。
そこの親父さんが5kgの真鯛を釣ったってから当然ご馳走に期待大。

50cm以上もある大きい鯛だから庭で三枚おろしまでしようということになり、
一族皆で庭に出て(^o^)ワイ♪(^o^)ワイ♪(^o^)大にぎわい。
楽しげな年末風景である。

んが、心中穏やかでない者が1人いる。

それはakko。
そう私である。

曲がりなりにも寿司学校卒業し、平山旅館の親父さんの傍で
包丁さばきを見てきたakkoとしては、
その家の豪傑な鯛のおろしっぷりに開いた口が塞がらず。

でも郷には入れば郷に従え、ってことがあるから…。
と何度もその包丁を止めようと手を前にかざしては引っ込め…。
ここは黙って見とかないといけない…。

でも…。

( ̄△ ̄)お、おい…ウロコを野菜皮むき器で強引に削るなって…。
(T□T) あ"ー!何でそこに包丁入れるんだよー!
(@□@) ヒィー!そんなところ木槌+出刃で身を叩き割るか、おい!!

とかなんとか。
卒倒寸前のakko心中を余所に、ようやく三枚におろされた真鯛。

「こっからは寒いけん、うちでいいじゃろ(中でおろすよ)」となり
もうよせばいいのにイソイソ後に付いていくakko。

そこで目にしたものは…。

おばちゃんが何だか研ぎ違いでだいぶ変形した(船の底みたいな
緩やかな半円)刃渡り15cmくらいの小さい包丁で、
木こりが大木を切り落とすみたいに小刻みな動きで
キコキコ鯛身を骨からはずしている。
20060102.jpg

しかもはみ出る程太い鯛が乗ったまな板を
シンクにタライをひっくり返した上に置くもんだから
安定せず。鯛は既に死んでンのに一々まな板から落っこちる。

包丁はできるだけ入れる回数を少なく、身を傷つけないようにと
教わってきたakkoとしては、そのおばちゃんの木こり風包丁さばきに、
旨そうな鯛身が骨にいっぱい&ボロボロになって引っ付いてる様に
もはや過呼吸状態心臓停止寸前!

(>_<) ヒィー!
akkoの5kg天然真鯛が…!! ←勝手に鯛を私物化

Q.さて、皆さんはこんな時どうしますか?(^◇^)

@ここは郷に入れば郷に従え、黙って見ておく。
A鯛の惨劇は見たくないのでその場を去る。
Bなんとか包丁を自分が握れるように考える。

akkoのとった道は…。
前世は「食いしん坊の胃袋」だったに違いないakkoの取った決断は…。

B

大人な人間だったら@なんでしょうが。
もう美味しいものが不味く変貌するかもしれない様を
おとなしく見てなんぞいられない。
akkoは尋常じゃなく食べ物に執着心があるので
「その場の空気 < 食い気」
な大人げない人間である。

「あの…。もし何だったら(←どんなだ?)替わりましょうか…。」

「あんたそん細腕で大丈夫ね?」

「一応寿司学校通ってたので少しは経験が…。」

「そーね。したらやってみんね。
だいたいおどは生は好かんと。(私は生刺身は好きじゃない)。
じーちゃんが好きばってんが、おどは料理も好かんと。
喰えりゃよかとね。」

やっぱね…。
おばちゃんは料理、とりわけ刺身も好きじゃないのだそーだよ。
魚を愛する人はあんこたせんばってん。
あまりにも死んだ魚が浮かばれんたい。

そんなわけで包丁獲得。
あの奇異な短刀に苦労したけど、なんとか刺身と
ついでに鯛握りもやってみた。
皮付き湯引きもしたかったけど、おばちゃんに
「そん面倒よか。」と言われたのでそれは断念。

「おー、旨かできとっとねー。」と親父さんも上機嫌。

そんなわけで無事鯛を成就させつつお年取りをおえたakkoなのでした。

あ、ちなみに翌日アワビも滅茶苦茶なことやりよるので
(>_<) ヒィー!
akkoのアワビが!! ←またまた勝手に私物化
って、またまた包丁取らせてもらった。

適当なスーパー惣菜だの加工品は気にもならないけど、
美しい物はやはりちゃんと成就させて最高の状態で食べてあげないと
食べられちゃう生き物が浮かばれないよ。

っという勝手な信仰をもつakkoなのでした。

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