ターキー物語
今日こそ早く部屋に帰るぞ。
パソコンして早く寝るぞ。
今夜は旅館の厨房は暇なのでお暇もらって帰ることに
気合いを入れていたakko。
温泉をいただきチャリンコにまたがった瞬間、
「akkoちゃん、晩ご飯はどーするね?」って 親父さんの声。
「!! あ、いや、サッチンにご馳走になります。」
「アラ鍋するけん、食べて行かんね。」
あー、そうするとまた酒呑んで長くなるし…。
楽しいけど机上のことできなくなるからな。
毎晩連ちゃんはキツイ。
「いやいや大丈夫です。」 って断って部屋に帰ったよ。
したらサッチンとこに電話がかかってきた。
「ターキー焼いとるけん、akkoちゃん呼び。」と。
ターキー。七面鳥。
その言葉にグッときてしまった。
なぜかって、そのターキーは親父さんが四男さんが
帰ってくるから食わせるんだって、
あいつの大好物だからってわざわざ〆た七面鳥だったことが
akkoにはピンときたからだ。
年末鶏さばきの練習している時に見たその丸々太ったターキーを
「これだけはakkoちゃんにやらされんよ。
息子が大好きなターキーじゃけん。息子が帰ってくるけん。」て
嬉しそうに親父さんが言ってた七面鳥なの。
なのに息子さんは年末帰ってこなくて、正月帰ってきたかと思ったら、
嫁さんと喧嘩して1/2、 お父さんの誕生日その日に帰っちゃったんだ。
だからそのターキーは食べられることなく冷凍庫に眠ったままなこと、
akkoは知ってたから。
息子さんに食べさせるんだって嬉しそうに言ってた
親父さんの顔を見たのはakkoだけ。
普段ぶっきらぼうな親父さんの、
その顔を思い出したら行かずにはいられないよ。
「あははは。だったら行けばー。
声かけてもらえるうちが華よ。
私もう久しく声かけられんくなったもんねー。」
と笑うサッチン。
んで、やはり今夜も親父さんと晩酌。
「お父さん、美味しいね。」って言ったら
「ん、ターキーは何とも言えん味があるけんね。」
今日はちょっと寂しそうな親父さんだよ。
本当はakkoじゃなく息子さんに美味しいって言ってもらいたかったのにね。
親の心、子不知。
ちょっと胸の痛む、切ない思いをターキーと共に味わうakkoなのでした。
日時: 2006年01月07日 16:11
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.shimagurashi.com/mt/mt-tb.cgi/51

