島ぐらし郷土料理紀行

長崎の離島「壱岐」に郷土料理修行してきました。今は東京と島を行ったり来たりしつつ、東京の人に郷土料理を通して壱岐を知ってもらおう活動中。 職人堅気な渋い親父さん、チャキチャキの女将さん、東京から島に嫁いだ若女将と、東京っ娘akk^o^の活き物語りです。毎日いろんな旨い物や人々との出会いと発見があります。

グルメお取寄せ - 壱岐もの屋

ターキー物語

今日こそ早く部屋に帰るぞ。
パソコンして早く寝るぞ。
今夜は旅館の厨房は暇なのでお暇もらって帰ることに
気合いを入れていたakko。

温泉をいただきチャリンコにまたがった瞬間、

「akkoちゃん、晩ご飯はどーするね?」って 親父さんの声。

「!! あ、いや、サッチンにご馳走になります。」

「アラ鍋するけん、食べて行かんね。」

あー、そうするとまた酒呑んで長くなるし…。
楽しいけど机上のことできなくなるからな。
毎晩連ちゃんはキツイ。

「いやいや大丈夫です。」 って断って部屋に帰ったよ。
したらサッチンとこに電話がかかってきた。
「ターキー焼いとるけん、akkoちゃん呼び。」と。

ターキー。七面鳥。

その言葉にグッときてしまった。

なぜかって、そのターキーは親父さんが四男さんが
帰ってくるから食わせるんだって、
あいつの大好物だからってわざわざ〆た七面鳥だったことが
akkoにはピンときたからだ。

年末鶏さばきの練習している時に見たその丸々太ったターキーを
「これだけはakkoちゃんにやらされんよ。
息子が大好きなターキーじゃけん。息子が帰ってくるけん。」て
嬉しそうに親父さんが言ってた七面鳥なの。

なのに息子さんは年末帰ってこなくて、正月帰ってきたかと思ったら、
嫁さんと喧嘩して1/2、 お父さんの誕生日その日に帰っちゃったんだ。
だからそのターキーは食べられることなく冷凍庫に眠ったままなこと、
akkoは知ってたから。

息子さんに食べさせるんだって嬉しそうに言ってた
親父さんの顔を見たのはakkoだけ。
普段ぶっきらぼうな親父さんの、
その顔を思い出したら行かずにはいられないよ。

「あははは。だったら行けばー。
声かけてもらえるうちが華よ。
私もう久しく声かけられんくなったもんねー。」
と笑うサッチン。

んで、やはり今夜も親父さんと晩酌。
「お父さん、美味しいね。」って言ったら

「ん、ターキーは何とも言えん味があるけんね。」
今日はちょっと寂しそうな親父さんだよ。
本当はakkoじゃなく息子さんに美味しいって言ってもらいたかったのにね。

親の心、子不知。
ちょっと胸の痛む、切ない思いをターキーと共に味わうakkoなのでした。

日時: 2006年01月07日 16:11

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