島ぐらし郷土料理紀行

長崎の離島「壱岐」に郷土料理修行してきました。今は東京と島を行ったり来たりしつつ、東京の人に郷土料理を通して壱岐を知ってもらおうと活動中。 職人堅気な渋い親父さん、チャキチャキの女将さん、東京から島に嫁いだ若女将と、東京っ娘akk^o^の活き物語りです。毎日いろんな旨い物や人々との出会いと発見があります。

グルメお取寄せ - 壱岐もの屋

臆病が大事

今回壱岐行きには、いつも壱岐サロンをお手伝いしてくれている旧バイト仲間のH君も渡島します。磯を手伝ってもらいます。
ウニとアワビ2.jpg

年が大分離れてはいるものの、面白い奴で妙に馬が合うH君。
以前にも日記に書きましたが、消防隊員になることを限りなく夢見ていた彼は、筋トレオタクで絶えず筋肉痛(そうすることで日々筋肉を増やしていくそうだよ)。

消防に役立つあらゆるバイトをしていて、メッセンジャーをやっていた時は、消防無線を常備し、近所で火事があると仕事そっちのけで現場急行して見学。飲食店バイトも消防は当番制で飯をつくるそうで、そのレパートリーを増やしたいと参加。仕事中も鉄の下駄を履いて筋トレ兼ねていたよ。

そんな彼が3年越しで公務員試験に合格し、春からいよいよ全寮制の過酷なトレーニングを受けることになり、その前に今までお手伝いしてきた壱岐サロンの故郷を見てみたいと渡島します。


H君「あ、あのぉ〜。磯って船から降りるんですか。。。?」

akk^o^「? 当たり前たーな。」

H君「そ、それで、海に入るんですよね。。。」

akk^o^「?? そうせなたい。」

H君「どれくらいの深さですか。。。ね。。。」

akk^o^ 「???」
     「・・・・・。」
     「!!!!」
akk`□´「あー!!泳げんとね!!?」

H君「てへへ。実はそうなんっす。」

akk ̄□ ̄; 「あんたねー、バイトするより水泳やっとけっての。人命救助する人が!だいたい君は筋肉で重いから溺れても浮かんでこんよ。」

H君「そ、そんなー!俺、玄界灘で泡となって消えるんすかー!」

akk^〜^「溺れたらね。人魚姫と同じたい。」


冗談交じりにそんな話もしましたが、結構笑い話ではありません。
特に島に行く磯は、気をつけないとね。
内海(湾内)は波が比較的穏やかなものの、島をぐるり反対岸の外海は、そのまま玄界灘に面しています。

箱眼鏡で覗く海の世界は、それはそれは魅惑的で、ウニやアワビ、トコブシが波に合わせて歌っているよう。

お父さんが潮が満ちてきたから帰るぞと言っても、あと1つ、あと1つと採ってはまた先に大きなウニがあって「カモォ〜ン、ベイビィ♪」と誘っているように思えて、気が付くと外海の危ないところにまで行ってしまってることがあります。

入り組んだ岩礁に当たる波は勢いよく引いていくので、それに引きずられたら最後、玄界灘に放たれてしまうのです。

泳いで戻れば。。。
と奢ってはいけません。

なにしろ、4月の海に何時間も浸かって体は冷えているし、胴体に紐でくくりつけてある自分の採った海産物のカゴは50kg以上にはなって、まずそれが最初にさらわれて自分も引きずられます。

またウニ鍵(1m位の棒で、ウニを捕る道具)やカマなども紐で自分の体にくくっているので、それが沈んで厄介な海底岩に引っかかった曉にはもうどうしようもない。

そうなると青く澄んでいたはずの海が、黒い海となるよ。

目に映る美しい情景に心奪われているようではダメ。
常に怯えていること。神経を尖らせていること。
臆病たれ。

磯では、これが大事。

20070419磯島.jpg
磯で湯ノ本湾蛇島に降り立つところ。
とはいえ島に着くとワクワクが止まらない。


日時: 2008年04月03日 11:56

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