島ぐらし郷土料理紀行

長崎の離島「壱岐」に郷土料理修行してきました。今は東京と島を行ったり来たりしつつ、東京の人に郷土料理を通して壱岐を知ってもらおうと活動中。 職人堅気な渋い親父さん、チャキチャキの女将さん、東京から島に嫁いだ若女将と、東京っ娘akk^o^の活き物語りです。毎日いろんな旨い物や人々との出会いと発見があります。

グルメお取寄せ - 壱岐もの屋

叔母馬鹿な誕生日プレゼント

先日、姪ッコ楓タンが5才になりました。
祖父母が近所に住んでいることから何かと贅沢なご様子。


姪 「楓タンね、誕生日にじぃじ(祖父)にまたフグご馳走になったよ。
  楓タン、フグ大好き!一皿1人で食べたんだよ!すごいでしょ!
  フグはとっても高いんだよ!」

私 「フンっ。フグ食べてそれだけかいな。フグってどんな味やった
  ね。どんな魚やったと?絵描けるとで?」

姪 「えーっと、えーっと。知らない。」

私 「フンッ。自分で食べた魚の味も形もわからんとね。
  だいたい自分で稼いだ金でもないくせに偉そうに高いだの何の
  言うなっての。図々しい。」

姪 「じゃーママは?ママ仕事してないよ。」

私 「ママはあんた達を育てるという無償の尊いお仕事をしてるんで
  す。」

姪っ子達は目をまん丸くしてママのところにチタパタと駆けていくよ。
「ママー。アッタンがね、またわからないこと言っているよ。アッタンはママの次ぎに怖いよ。パパよりも怖いね。」

ママ 「アッタンはママの双子の妹です。アッタンの言葉はママの
    言葉と思うこと。ママの言葉はアッタンの言葉と思いなさい。」


そんなやりとりがあり、姪っ子楓タンの誕生日プレゼントを決めました。魚の解体シーンを子供達に見せてあげようというものです。

普段出張料理の仕事で姉の台所を借りたりするのですが、安全と衛生面を考えてちびっ子は立ち入り禁止になっています。ちびっ子達は遠くから背伸びしてこちらを覗きつつ「アッタンが顔より大きい包丁(←刃渡り30cm牛刀や柳刃)を持っているよ!」とか「楓タンより大きいお魚の顔があったよ。」と興味津々にしているのでした。


元々『人体図鑑』や『恐竜図鑑』『昆虫図鑑』の好きな姪っ子なので、このプレゼント企画に大喜び!なにせアッタンがいつも遠くでやっていた謎が目の前で解明されるんだものね!


魚はいつも壱岐サロンの余りで食べさせている天然ヒラメに。
予算的に養殖物かカレイにしたいところだったけれど、ここは食育と誕生日ですので。質問はまず声を上げて、アッタンがOKと言うまで決して手を出さないこと。約束が守れなかったら即中止。


まずはヒラメの泳ぎ方を実物でレクチャー。餌の食べ方からエラの役割から内臓、刺身になるまで。。。興味の尽きないちびっ子達ですので、数秒毎に手を止め、魚を突き、質問が尽きず。。。

最後はやっぱり、薄造りを箸でガァーっとつかんでムシャムシャ食べていましたが。


私 「さぁさ。今どんなお魚食べているか、わかっているかな?」

楓 「うん!楓タンね、ヒラメの上(表)と下(裏)が茶色と白と違うこと、
  わかったよ。目がこっち(左)に付いていること、わかったよ。
  海の底にいつも寝ているけど、餌を食べる時はすごくジャンプする
  ってわかったよ。」

私 「ヒラメのお絵かきも、できるね。お友達にヒラメがどんな魚か、
  教えることができるようになったかな?」

楓 「うん!アッタンありがとう!楓タンね、アッタンのこと大好き
  だよ!」

私 「けっ。いつでん旨かもんば食わすっけんやろ?(苦笑)」

楓 「ううん。そうじゃないよ。楓たんね、いつも食べ物のこと、お料理のことを
   いっぱい教えてくれるアッタンが大好きなんだよ!」


なぬー。そうきたかっ。
してやられたね。

いつも食べ方だけでなく調理の手伝いでも真名板を台と平行にしろとか、包丁は押し切りでなく滑らせるようにとか、小さい子に小言ばかり言う私を、うっとおしいと思っているだろうと思っていたところに、このセリフ。お金がない叔母からのプレゼントと張り切ってみたけれど、逆に心が綻ぶアッタンなのでした。

日時: 2008年04月17日 01:00

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