壱岐で最も人が集まる日
毎年5月の第2周目の日曜日は郷ノ浦町で「八日市」が開かれます。母の日と重なるこの日は、壱岐にこんなに人が居たんだっけと思うくらいにぎわいます☆

「市」とは今では道路に露店が並び、地域の人たちがいろんなものを買い物しますが、昔は物同士の物々交換で、 壱岐にないものを島外の人が持ち込んで、壱岐にしかないものと交換して帰るみたいな感じだったそうで、八日市はその最大の市なのだそうです。
壱岐らしいところは「磯グッズ」を扱う店や刃物屋さんが多いというところでしょうか。

船用の眼鏡や箱眼鏡(\1800前後)やウニ割り器(\1500前後)、ウニ鍵(\1800前後)。けっこう高いんですよ。

冷蔵庫がなかった昔、軒先に吊し、さらしを敷いて炊いた御飯や芋を保管した「めしぞうけ」は壱岐独特のカゴ細工です。

テボ。磯モノを入れて背負うカゴ。大きいよね!

平山旅館御用達の刃物屋『有光』熊本から毎年来ているよ。桑や斧など農具も。

クワガタも売っていたよ。男の子に人気だよね!
ちなみに去年壱岐で採集されたノコギリクワガタ(全長7.5cm)が、大きさギネス級だったそうでネットオークションにて24万5千円で落札されたんだそうです!
私はというと、農家の女性がよく被っているようなツバが広く首筋も隠れる帽子(紫色のが欲しかったんだよねー。)とおばあちゃん土産の梅ヶ屋餅、お父さんの肴にクジラ肉を購入。
帰りにいつもの「来来軒」でラーメン。

「お客さんいつもうちのラーメンの写真撮ってますよね。」と店員さんに指摘されてしまった。はは・・・。
ところでここは毎度「麺固めで」とお願いしているのに全く固く茹でられてこないよ。中華麺屋らしいっちゃらしいけど。。。(笑)
ある母の日の物語
日本の「国生み神話」で五番目の島として創られ、その名も「天の一柱」(あまのひとつばしら)として神様が降りる為の唯一の柱があったとされる壱岐島。
その日も、空から神様が降りてきて天使を連れていかれたのでしょうか。
「今年も孫から『母の日』の届けもんがきたったい。今回はお茶セット。」と嬉しそうに語る【壱岐もの屋】の末永おばちゃん。
「えー、お孫さんから?娘さんからじゃなくて?」
「そうそ。しかも天国から届くとよ。なにせ孫は13年前に6歳で死んでしもーたけん。」
壱岐の島は働き者が多く、大体の夫婦が共働き。子供の面倒は祖父母がして若い女性は働きに行くのが一般的です。末永おばちゃんも娘さんの息子さん(当時6歳)を預かっていて、夫婦で目に入れても痛くないほど可愛がっていたのだというよ。
そしてその日。例えようもなく空がどよんと重く低かった。
縄跳びしてくると出ていったっきり17時回っても帰って来ないのを心配して一族近所総出で捜索したところ・・・近くの海で縄跳びが見つかり、やがてその子も冷たくなってあがったそうだよ。
水を飲んで溺れた形跡がなく、美しいままの姿だったそうです。
だから何度も抱き揺すりながら名前を呼んだけれども・・・
ついに息を吹き返すことはなかったのだと。。。
自分が預かった時の事故だったこともあり、火葬場で泣き崩れる母親(娘)さんの肩を抱きしめてあげることもできず、ただ声をこらえて涙を流し続けるしかなく、そして事故のショックから末永おんちゃんは声がでなくなってしまったそうだよ。
それから四十九日。
位牌の前で黙って座っている末永おんちゃんを見た娘婿さんが、「お義父さん、孫は○○(亡くなった子)だけじゃないとよ。他の孫の顔も見てくれんね。」と涙ながらにおんちゃんの肩をポンポンと叩いた途端に、あっと声が出るようになって「そうやたね。」とそれから少しずつ笑顔も出るようになたというよ。
「あの瞬間は不思議なもんやったよ。それまでは死んだ孫がおんちゃんについていたのかもしれんね。父ちゃんに言われて○○も『あぁそうや。 自分は死んだんやった。下の兄弟にじいちゃんを渡さんと』と思ったのかもしれんね。」
それから母の日が来て、なんと死んだお孫さんの名前で贈り物が届いた時はビックリしたのなんのでまた涙が止まらなかったそうだよ。実のところは、末永おばちゃんに心悼めないで欲しいと娘婿さんが感謝の気持ちも込めて毎年子供の名前で送ってくれているそうだよ。
「もう死んで13年にもなるけん、よしてくれれと言うのだけれどね。」
といいつつ、毎年のこの日を語る末永おばちゃん。
私も壱岐に来て3年、毎年母の日は壱岐島にいるのでこの話を聞くのはもう3回目。
毎週末お孫さんのお墓参りは欠かせないそうだよ。
末永おばちゃんの心にはいつもお孫さんが生きている。
ここは玄界灘は「壱岐」の島。
生きと逝きが往来している島。涙と笑顔と共に。

<快晴の湯ノ本湾>
すり鉢で洗濯
今回の磯は。。。

あぜ島の外海の方に行ってみました。

玄界灘に面した浸食の激しいこの岩場は波が高く足場も悪いのですが、ひじきやワカメが多くウニも肥えているようです。身の厚いウニがけっこうとれましたよ♪
お父さんは赤ナマコもGETしていました!

さて採ったウニは【壱岐もの屋】で平山親父の『ウニの佃煮』を作ることになりました。
海水くらいの濃度の塩水でウニを茹でること10分。
冷ましてから、ウニのトゲを取っていきます。とっていくといっても1本1本刺抜きしたんじゃ日が暮れてしまいます。手が痛いしね。
そこで登場するのがすり鉢。

直径60cmの大きなすり鉢。
これに半分くらいのウニと少しの水を入れて、あとはすりこぎ棒でガーッとかきまぜていきます。数回水を換えながら。
すると大体トゲが落ちます。

ハゲちゃびんになったウニ。

けっこうイメージが変わりますね〜。
これからウニ割りをして内臓ごと取り出し、佃煮風に煮付けます。
ガゼ味噌に使うガゼウニもこうして刺抜きをしてから味噌と擦っていきます。何も洗わないでそのまま殻を割り擦ればいいのにと一つ作業が増えて一見面倒なようですが、ここで刺抜きをすることで、後々の擦り込み作業が随分と軽減されます。
食材を擦るだけでなく、洗濯機の役割も果たす「すり鉢」。
重くてかさばる時代遅れな道具と思うなかれ。
壱岐では鍋ヤカン同様、今も珍重されている大切な調理道具です。
ウニ丸かじり
今日はあぜ島へ。

島へ磯に行く人は年々少なくなってきているようだよ。
高齢化が進んでいるのだね。
石をひっくり返すと左にトコブシ。右のじんがさという貝もなかなか美味ですよ!

ウニのマンション♪

浸食によってできた穴を住み家にしている穴ウニは、身が詰まっていることが多いです。一応一つくらい割って身の入り具合を確かめてからかき出します。身入りの少ないウニを大量にとってしまうと、後々の作業で泣きをみるからです。
ところで皆さんが食べている「ウニ」は卵巣部分だけでウニのほんの一部です。
GW中、ウニ割りをしていると観光のお客様が寄ってきて物珍し気に見物していかれます。
「えー!ウニってこれっぽっちしか入っていないのー!」とか「こんなに作業が大変だなんて知りませんでした・・・。大事に食べます。」等々感嘆の声をあげられます。
ちなみに平山のお父さんに関して言えば、もっと豪快な食べ方をしています。ウニを塩ゆでした後殻割りして、中身丸ごとスプーンですくって食べるのが大好物です。

ウニの内蔵や胃に残っている少々の砂ごと!
無人島で採ってくるウニは体もきれいですので、砂はかえって胃の掃除にもなるし、カルシウムやミネラルも豊富です。
そうした【ウニ丸ごと佃煮】

御飯にタップリ乗せて豪快にかっ食らいます。
平山のお父さんが元気な秘訣はここにあります☆
海の中にも牛がいるよ。
昨日からまた勝本は磯の口開けとなりました。
5月3日〜7日までです!

今回はミナ貝をたくさん捕って、ネットショップ【壱岐もの屋】で壱岐の郷土料理「ミナのおまぜの具」を作ろうと考えています!
全長2cm程のミナは、収穫後のカラ剥きが限りなく大変な作業になるのですが、それだけに良い味が出る美味しい貝です♪
ミナは潮が引くと岩陰に隠れていて石をひっくり返すとコロコロ転げ落ちてきますので服をぬらさずにとることができます。
水中ではワカメの中や岩場で休んでいるだけでなく、モコモコと歩いていたり、たまに相撲をとっているミナ達もいたりして微笑ましい風景です。

皆さん、この中に何個ミナ貝がいるかわかりますか。
9個いますよ!
ところで島磯と違って浅瀬ですので、『ウミウシ』もよくいます。
女将さんが大嫌いな(笑)
この軟体動物門腹足綱後鰓目の生物は、見た目も不気味ながら触り心地も昔「スライム」という粘度ある玩具がありましたが、それをもっと固くした感じでしょうか。持つとブオンブオンしてるし体も伸び縮み自由自在。間違って踏んだ時のブニュッと感が女将さんには堪らなく気持ち悪いのですね〜。
食用には向かないらしいけど、なんと研究のために昭和天皇が食したことがあるそうです!甘辛く煮付けて・・・。大分縮まるらしい・・・・・・。
ちなみにどんな味かというと!
「味が無いしこりこりして噛み切れない」のだって。
好き嫌いが何にもない私といえども、さすがにこれを食べる気には・・・なれませんばな・・・・。
とはいえ、ウミウシとは上手く名付けたもので、牛と仕草が似ていて、ゆったり海藻を食べている姿はのどかな牧草風景を思わせ見ていて楽しいものです。動画を撮ってみましたので皆さんも海中散歩したつもりでご覧下さいな♪
このウミウシをダイバーの間では観察するのが流行っていてウミウシ事典てのもあるそうです。
ウミウシグッズの販売もある・・・。
ウミウシ研究所http://www.asahi-net.or.jp/~ik8s-hr/umiushi.html
マニアックだね。
【テレビ放映情報】NHKで女将の蜂が!
5月2日(金) NHK放送 14:00〜
『お元気ですか 日本列島』
にて、平山旅館の女将さんや壱岐和蜂研究会の皆さんが紹介されます !!
一度壱岐から絶滅した純日本蜂蜜を復活させようと集まった皆さんの奮闘ぶりを是非見てみてくださいね!!
先生の山にて
壱岐の料理研究家であり陶芸家でありファッションデザイナーであり農婦である平田先生。今日は先生のお宅の山まで筍掘りに行って来ました。孟宗筍の旬がもう終わってしまうので、最後に採ってしまおうということでリエちゃんとお父さんと一緒にです。

<先生のおうち>
リエちゃんは東京【壱岐サロン】のスタッフさんで、GWということで壱岐島に遊びに来てくれています!以前平山旅館に一時働いていたそうで、実に12年ぶりの渡島です!

筍掘りは初めてというリエさん。お父さんから熱心な指導が入ります。
BIGな筍発見!!

これは狩人の血が騒ぐ!!わしのこの手で掘らにゃ!

ふぅーーーーーー。採ったぞー!!

ついでに私も記念撮影。。。
ラッパをイメージしてみました。

野いちごもなっていたので摘ませて頂きました♪

これで野いちご酒を造ろうと思います☆
「さぁさ、疲れたろー?お茶と私が作った桜餅を食べんね。」
と平田先生。

軒先で食べるオヤツは最高たーな。

ね!お父さん!
ん?
たそがれちょらす。。。
お疲れ様でした。。。

