言霊の幸ふ島 壱岐
言霊の幸ふ国。
ことだまのさきわうくに。
言葉の霊力が幸福をもたらす国。
日本のことを万葉集でそう語られています。
日本には古くから美しい言葉があり、そこには人の心や想いが込められているのです。
壱岐の島の言葉にはとても丁寧で優しい言い回しが処々あります。
「こんにちは」という挨拶も壱岐の古い人なら「おらっしゃりますか。」「ござらっしゃるですか。」と言うそうです。
まずは尋ねる人が、元気にここにいらっしゃいますかという挨拶です。
「もったいないでしょ!」という叱りも「親が泣くたい」と使ったりします。育てた人(自然)、作った人のことを考えなさい、資源のこと・将来を見据えて大切にしなさいというメッセージです。
また壱岐の農家では田んぼを作るグループを【結(ゆい)】といいました。みんなが助け合って結びついているからです。
「壱岐の島にはね。食べ物ひとつとっても文化や物語があるとよ。」

そう語るのは東京は方南町にある割烹料理『壱岐』の馬場さん。
その名の通り壱岐島の渡良ご出身で、壱岐を知って欲しいと7年前に開店。私が磯で壱岐に行く前にお葉書を頂いたので、懐かしくなって尋ねてみました。
先付に壱岐の空豆と海老の天ぷら。ホクホクした甘みのある空豆はさすが壱岐もんたい!お刺身、鮎の塩焼き、野菜の煮炊き、吸い物、煮豚、お食事の他に、壱岐のトコブシ煮や鯵南蛮、ミナとワカメの炒め物を出して下さいました。
トコブシが上品な煮具合!私の田舎風とは全然違うね!それにしても立派なトコブシです。身の善し悪しは、こう煮つけると縮んだり硬くなったりするか、ふっくら仕上がるかで一目瞭然です。


↑ダメな例。年寄り貝でした。こんなに縮んじゃってまぁ(笑)
ミナは壱岐でたくさん食べていたのに、東京で食べるとまたなんとも郷愁をそそります。歯ごたえしゃっきり壱岐ワカメとも良く合います♪

お食事はご主人お得意の笹の粽寿司!!

修行店は赤坂の有職。皇室に献上していた茶巾寿司をも手がけていたというご主人の腕前は洗練かつ美しい。中村獅童さんのお母様陽子さんも著書『言わぬが花』の中でも賞賛されています☆
海老と酢鯵の寿司をクルクルッと笹にくるんでしばらく置いて香りを馴染ませてから頂きます。
「まだ食べちゃダメでしょうか。」
「もう少し待ってね。香りを楽しむためにね。」
そんなやりとりを2,3繰り返しながら日本酒で時間を稼ぎ、やっとやっと包みを開ける瞬間のワクワク感!
ラッパ型になり、ほのかな笹の香りを鼻で味わいつつ酢鯵や海老の甘さを舌で楽しむ乙な寿司。方南町「壱岐」のご主人の故郷への想いを巻いた優しく甘く、そして丁寧な逸品でした。
ところで、「壱岐」のご主人と話していて思ったこと。
言霊の大切さ。
大切な人とは丁寧な言葉で話したいものです。想いをのせてね。

壱岐から食材が送られてきた日は店頭に鬼凧が飾られます!
詳しくはお電話でお問い合わせ下さいね!
【壱岐】東京都杉並区方南2丁目18-13
丸ノ内線「方南町」徒歩1分
03-5378-2226
日時: 2008年06月29日 12:58
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